猫エイズ・白血病検査について

生後6ヶ月以上の成猫については、検査をしています。
生後6ヶ月未満の子猫については、検査をしておりません。

理由は、6ヶ月未満の子猫は、検査結果が不確実だからです。
それでも、里親希望者様の希望がある場合は、検査をいたします。
(検査代のご負担をお願いします。)

猫エイズってどんな病気?

猫免疫不全ウィルス(FIV)が原因で引き起こされる感染症を「猫エイズ」と言います。
根本的な治療法が見つかっていない病気ではありますが、発症せず元気なまま一生を終える猫もいます。
FIV自体はとても弱いウィルスなので、空気感染などの心配はありません。
もちろん人にも感染しません。
基本的には、血液や唾液などを介して感染するため、
猫エイズに感染している猫に噛まれたり、
猫エイズに感染している母猫から産まれることで、感染する可能性がある、と言われていますが、
唾液ではほとんど感染しないと言われていますし、出血するほど噛まれないと感染しない病気です。
人には移らないので、もちろん、人が猫に噛まれても感染しません。

外飼いをしている未去勢のオスは、発情期に喧嘩をするので、感染する確率がかなり高くなります。
飼い猫は、不妊手術をし、完全室内飼いをすれば、まず感染することはない病気です。

猫白血病ってどんな病気?

猫白血病ウィルス(FeLV)に感染することにより起こる病気です。
白血病と名前がついていますが、白血病よりも貧血や腫瘍を引き起こすことの多い病気です。
感染猫の唾液などの分泌物を介して感染すると言われています。

ウィルスに感染している猫の唾液、涙、血液などにウィルスが含まれていて、
それらが口や鼻の穴から入ることで感染します。
感染猫とケンカした時にできた傷を舐めたり、グルーミングの際、猫同士で舐め合ったりすることで、
感染する恐れがあります。
母猫から胎児へ感染することもあります。
ただ、健康な成猫であれば、感染しても免疫機構によりウィルスが血液中から排除され、
発症しないこともあります。

にゃんペディアby ipetを参考にさせていただきました。
https://nyanpedia.com/(詳しくはサイトをご覧ください)
 

検査は生後6カ月経ってからじゃないと不確実

ニャンとよで保護して譲渡する子猫(生後6ヶ月未満)は、
基本的には、猫エイズ・猫白血病検査はしておりません。

それは以下の理由からです。
(NPO法人 LifeboadのHPから引用させていただきました)

正確な検査結果を出すためには下記の条件が必要だと言われています。

生後6ヶ月以上であること

猫エイズの検査は「抗体検査」と言って、ウイルスそのものではなく、
感染したウイルスから体を守るために作られる「抗体」というものがあるかどうかを調べる検査です。

生後6ヶ月までの子猫は、母猫からの移行抗体(母猫が持っていた抗体は母乳を介して一時的に子猫にも与えられます)が、
体内に残っている可能性があり、子猫自身がウイルスに感染したことがなくても、
子猫の体内にFIVに対する抗体がある=猫エイズ陽性、という結果が出てしまうことがあります。

そのため、完全に子猫の体内から移行抗体が無くなる生後6ヶ月以降というのが、
正確な検査結果を出すための一つの基準とされています。

猫白血病についても、陽転する可能性もあります。

猫エイズ・猫白血病検査は、ニャンとよが協力いただいている病院では、
どちらか一方の検査ではなく、2つ同時の検査になります。

そのため、検査結果に責任を持てないため、という理由と、
検査代などにかける費用に限りがあるため、現在は生後6ヶ月を過ぎた成猫のみ検査をしております。

里親希望の方の中には、検査を気にされない方もいますし、
先住猫がいる方の中には、やはり検査を気にする方もいらっしゃいます。
ご希望があれば、検査をいたします。
(申し訳ありませんが、里親様の負担でお願いしています)

里親希望があった場合、事前説明でも再度確認させていただきます。

さいごに…

「猫エイズ・猫白血病」という名前から、必要以上に恐怖、心配される方がいます。
やはり、発症した時を考えれば、お気持ちはわかります・・・。

でも・・・。

そういうリスクのある猫たちにも、
どうか、温かいお家で安心して眠ったり、
お腹いっぱいご飯を食べたり、優しい家族と暮らす、
そんな、幸せな猫生を過ごせるよう、考えてあげてほしいです。

よろしくお願いいたします